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災害と電柱

2019年9月9日、台風15号が首都圏を直撃しました.各地で被害をもたらし、なかでも千葉県を中心に広範囲の長期にわたる停電が報道されています.復旧困難の主な原因は電柱倒壊によるものだとか.こういった災害のたびに電線地中化の話が持ち上がるのですが、どうも行政や世論の盛り上がりに欠けるようです.地中化を進めましょうという官主導の方向性はあるらしいのですが現実はまったく進んでいません.大阪のような都市部を車で移動中たまに電柱の無い街があると「えっ.ここ電柱無いじゃん」と驚くほど希な風景です.
「欧米をはじめとする諸外国に比べてあまりにも遅れている」という議論は別として.日本の環境にあった送電インフラを考えなおす必要はあるのではないでしょうか.メリット,デメリット各論あるようですが筆頭にあげられるのは“景観”.景観が台無しだと言う人がいる一方、これぞニッポンの原風景だと言う人もいます.

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話は飛びますが、かなり昔我が家の全景を写真に収めようと試みたことがあります.となりの家との境界あたりに電柱が立っていて当然我が家の電気はコレに頼っています.コンクリート製のしっかりした電柱でここに四方八方から太いのやら細いのやら沢山の電線がやってきてまとわりついています.しかも大きなトランスまでかかえて・・・. この電柱の後ろで我が家は??
~はなはだ存在感が薄い~. 結局写真を撮るのを止めました.
やはり電柱はなければ無いにこしたことはない.電線地中化は強めの地震にもかなり強くなっているそうだし、なにより台風被害のほうが圧倒的に多い.問題は共同溝内の誘導障害(通信ケーブルなど)や移設費用だけどなんとか知恵を出し長期的視野で進展を望みたいものです.

イスラム

イスラム教や教祖ムハンマドに関わる事件が続いています.フランスでテロ(2015年1月7日)が原因で17名の命が失われ各地で大規模なデモが行われました.報復をほのめかす動きも活発化しているとか.
「イスラム国」と名乗る集団に関しては別の角度から見る必要がありますが世界的な風潮に釈然としない気持ちがあるので少し整理してみます.

一部をのぞいて世界のほとんどの国は民主社会を標榜しています.そしてその根幹をなすのは「言論の自由」です.人類が文明を築く過程で積み重ねてきた経験の末たどりついた結論といえましょう.実情は満足のゆく自由とは言い難いのですがそれはさておき今回のフランス「シャルリー・エブド」風刺漫画&コラムとはどんな内容だったのでしょう.
きっかけになった漫画がどれなのかわかりませんが過去の漫画をざっと見た限り、そんなに目くじらを立てるほどの過激さは感じません.典型的な風刺漫画です.
しかもジャンルは多岐にわたっておりキリストを含む宗教関連から世界の習慣、風俗にいたる様々な事柄が対象になっています.イスラム教だけをターゲットにしているわけではありません.
キリストや法王が風刺漫画の対象とされたおりキリスト教徒は「シャルリー・エブド」を攻撃したでしょうか.非難する人はいても暴力に訴えることはなかったはずです.ブッダが対象とされた仏教徒もまたしかり(余談ですが昔、大映製作のブッダ主人公の映画がタイの敬虔な仏教徒を激怒させたことがありました).たしかに風刺漫画は一歩間違えれば品性を欠きます.だけどそれだけの話です.
犯人らの思想はあまりにも偏狭だといわざるを得ません.
その一方、彼らの攻撃に対して我々「言論の自由」の担い手も断じてテロには屈しないという意思表示が必要です.だまって引き下がることは出来ない.そのひとつが大規模なデモです.又、おおむねキリスト教徒の多い欧米各国では、首脳が口をそろえて「イスラム過激派」を屈伏させると声明を発表しています.日本人の多くは仏教徒(のんぽり?)だと思うが、「そりゃそうだ」と一連の動きを肯定しているはずです.

以上がやったらやり返すという話

じゃあ事態は良くなり解決するのか?
犯人らは自らの死もいとわなかったという.そこまで自分を追い込んでいる人達(テロ予備軍)を屈伏させることが本当に出来るのか.大いに疑問です.
まっさきに思いつくのが圧倒的な軍事力で彼らの根城を壊滅させること.だけど、多くの善良な人々を巻きぞえにし命を奪うのは目に見えています.そしてそのことが又新たな憎しみを生み多くの若者をテロ予備軍に追いやる結果となるでしょう.逆説的ですが壊滅させる行為が壊滅を遠ざけることになるのです.本気で問題を解決しようとする人の考えることではありません.軍事力による解決は裏に軍需産業がからんでいるのでややこしく、ここで取り上げませんが、とりあえずイスラム過激派やテロ集団の資金源は何か、なぜこれほど多くの若者を引きつけるのか、少女に爆弾をくくり付けて送り出したり自爆テロもじさないという精神はどうやって培われるのか、各国の為政者たちは分析を急ぐべきです.根を絶ちきる方法が見いだせるかも知れません.別の目的で情報収集は進んでいるでしょうが願わくばそれを問題解決に生かしてもらいたいものです.
我々は絶対に負けないし彼らも絶対負けない.

視点を変えましょう

「言論の自由」は我々の価値観において最上位にあります.一連の我々の行動はその価値観にもとづくものです.一方イスラム教の信者にとって価値観の大きな部分を何が占めているでしょう.「言論の自由」は否定しないでしょう.しかし、ひょっとして教祖ムハンマドやイスラム教指導者はそれ以上に尊く犯すべからぬ存在かも知れません.人によっては命以上と考えているかも知れません.そうした価値観を我々は価値観が異なるという理由で否定できるのでしょうか.大げさですが昔の十字軍の失敗を思い起こさせます.
「言論の自由」を否定する権利は誰にもありません.そして同じように「人の価値観」を否定する権利も無いということを肝に銘ずべきではないでしょうか.
とはいえ、テロに訴えてでもという価値観は断じて認めるわけにはゆきません.しかしそれを力ずくで押さえ込むことも出来ないと思います.現代の一般的な価値観と相いれない価値観とどう対峙すれば良いか悩みどころです.しかしここがポイントです.
なぜそのような価値観が生まれるにいたったのか、感情に流されない冷静な分析と対応が求められます.

しめくくり

イスラム教を我々はほとんど知りません.しかしイスラム教徒の人々の暮らしぶりや行動はメディアを通じて接する限り過激さは感じません.教義にもとづく制約や風習などに戸惑うこともありますが、それは排斥の理由になりません.多くの人々に受け入れられてきた宗教です.尊重しましょう.ただひとつ馬鹿げたことがあります.偶像崇拝はいかんといって数えきれない人類遺産が失われてしまったことです.残念でならない.「形は残しておくけど拝んじゃいかんよ」ぐらいで良かったじゃないか.ひとにぎりのイスラム指導者のカチカチ頭.なんとかならなかったのかな.

新暦の七夕

今日7月7日は七夕の日だが、この日をむかえるたびに思うことがある.
梅雨のさなかに少しおかしいだろ.夜空をみあげても曇っているか晴れていてもどんよりと湿り気を帯びた空気で天の川どころではない.

子供の頃は、笹を準備したり短冊を作ったりを学校先導でやった記憶がある.そんなものだと思ってそれなりに楽しんでいた.でもその頃からすでに日本の多くの空は天の川を見れる環境ではなくなっていて空を見上げた記憶はあまりない.

新暦(グレゴリオ歴)はキリスト教の季節行事にはマッチしているが旧暦にはミスマッチングだ.そのミスマッチングの最たるものがこの七夕ではないだろうか.意味が無いといってもよい.

ただ、学校がこの行事にかかわり続けようとするなら夏休み中の旧暦七夕は都合が悪いかも知れない.

そもそも昔の人が゛棚機(たなばた)゛を゛7月7日゛という文字列に結びつけてしまったのが原因だがいまさらそんなことを言ってもしかたがない.
旧暦を全否定するのではなく、現在我々が使っている暦と旧暦の違い、改暦の経緯をキチンと認識したうえで学校行事から切り離してはどうだろう.子供には教えれば済むことだしマイナス面はないと思う.

tag : 七夕新暦旧暦

駅のホームで小鳥が鳴く

通勤で毎日のようにJR大阪駅を利用しているが、昨年(2012年)ごろからホームの階段あたりで小鳥のさえずりが聞かれるようになった.森や林あたりで耳にする小鳥の声なのだがどこにも姿がみえない.しきりにさえずっていて休むことがないし最近は少しましになったが始まった当初は声がデカくてうるさかった.

もちろんこんな自然と離れた喧騒のなかに小鳥がいるわけがなくスピーカーからの音なのだが、これは一体なんだろう?

想像するに毎日神経をすり減らしながら通勤、通学している乗客へのささやかなサービスなのだろうと思う.「日々ご苦労さまです.少しでも小鳥の声で心をなごませてください」・・そんなところ.JRさんの考えそうなことだ.だけど余計だね.私はこんな偽物はきらいだし、そもそも駅構内の案内アナウンスも多すぎてうるさいのだ.気持ちはありがたいけど、もっと他のこと考えられないのだろうか.

tag : JR大阪駅

幼い子にしか見えないもの?

義理の母親(おばあ)が亡くなった.かなり高齢だったので世間でゆうところの大往生である.
死亡時刻は早朝で、とりあえず義母の子供達と孫達に連絡.本題はこれからである.

゛おばあ゛のひ孫のうち一番小さいのが1歳半の女の子だが、その両親(私の長男夫婦)曰く、亡くなる前の晩、就寝まぎわに女の子がしきりに窓を指さして「おばあちゃん、おばあちゃん」と言っていたとか.そんなことは過去に一度もなく夫婦は不思議に思っていたらしい.
女の子にとっては曾祖母なのだが年齢を越えて二人はウマが合っていた.「お別れに来た゛おばあ゛を幼い子供だけが見ることが出来たのかね~」.ひとときそんな話題が家族のなかで交わされた.

《そこで私なりの考察》

1.゛おばあ゛がいつ危篤状態になるかわからないという状況で息子夫婦の会話はおのずと゛おばあ゛の話が多くなっていたことが考えられる.女の子はそんな両親のの話題を感じ取って、たまたま就寝前に「おばあ」と言ったのではないか.

2.息子夫婦も゛おばあ゛に関しては気持ちのうえでバイアスがかかっていただろうから娘の言動を゛おばあ゛に結びつけてしまったかもしれない.本当は窓に向かって指さしたのではなく、「おばあ」と言ったのでもなかったのではないか.女の子はまだパパ、ママもしっかり言えない.発する言葉は「そう聞こえなくもない」というレベルだ.

3.本当に゛おばあ゛の姿が見え「おばあちゃん」と言おうとしたのかも知れない.この場合は幼い子の潜在意識が本来見えるはずもない幻影を見させたのか、それとも現実に見えていたのだろうか.

4.もし現実に見えていたとしたら我々の科学力を越える問題だ.
昔から言われつづけている゛夢枕゛の範疇に近い.

゛おばあ゛の入院先と女の子の住む家は100キロ以上離れているうえ、だいいちお互いに所在地、住所を知るよしもない.それなのに゛おばあ゛の魂は女の子の家に姿を現したのか?
我々の想像できる3次元の概念では理解不可能だ.

ただ、多次元の概念が許されるとすれば、案外゛おばあ゛と女の子はすぐ側に居たのかも知れない.心遊びと言えば不謹慎だが、そんなことを考えている.

tag : 多次元

隕石のこと

北朝鮮の何をするかわからないところも頭痛のたねだけど不意打ちのようにやってくる 隕石も脅威だね。
これだけおびただしい数の人工衛星を地球のぐるりを巡らせているんだけど、その機能のいくらかでも隕石の事前察知に振り向けられないかな。
国際的な協力体勢があれば出来そうに思う。

tag : 隕石人工衛星

小5男の子の自殺に思うこと

大阪で小学5年生の子供が自殺しました。今回はいじめではなく自分の通う小学校の統廃合が自分たちの抗議も受け入れられず一方的に進められたことへの最後の訴えだったのではないか報じられています。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5258090.html
暴力以外の方法で強権に対抗するひとつの手段として昔から自殺はありました。仏教国で高僧が焼身自殺をとげたことなど記憶にあざやかです。しかし、このような成長なかばの子供が自分の命をもって社会(大人たち)の反省をうながそうとしたのであればやりきれない気持ちです。

どこでそのような手段を知ったのでしょうか。思いついたのでしょうか。子供の純粋な心と未消化な情報と早熟な頭が彼をそさせたのでしょうか。学友の先頭に立って懸命に走り回っていた姿が見えるようです。
ただ、学校の統廃合は社会全体を俯瞰する立場からいうと止むを得ないところです。様々な要素が絡み合っていて大人でも即断できない複雑な問題ですが充分に検討を重ねたうえでの統廃合だったと信じます。

ならば市民、とりわけもっとも影響を受ける在学生徒にわかり易く根気よく説明する義務があるのではないでょうか。
おざなりの説明では理解できません。社会の仕組みからかみくだいて語りかけないとだめかも知れません。大変ですが我々大人もそれだけの努力は必要だと思います。自戒の念もふくめて考えさせられる一日でした。

聖戦と人命

アルジェリアでイスラムの聖戦の名のもと尊い人命が失われました。亡くなった日本人の方々はみな使命感をもって仕事にあたっておられたことでしょう。

我々日本人はこのような犯罪に際して当然のごとく人命を最優先とします。あらゆる手段をつかって犯行グループと話し合おうと試みます。

ところが外国とくに欧米の人々は人命は失われてはならないものとしつつも悪と対峙する正義の立場を最優先する思想があるのではないでしょうか。人命を救うがために犯行グループと交渉の場につくこと自体が悪に譲歩する行為となるのか・・・。微妙な文化・思想の違いを感じます。

tag : 聖戦

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Author:f のトマト
山を切り開いた住宅地にある自宅からさらに峠をこえたところに家庭菜園の小さな畑を借りている.のんびりとマイペースなのでいつまでたっても初心者のよう

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